意外と簡単!アメリカの運転免許証の取り方について 〜カリフォルニア編〜

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自動車大国アメリカ

世界には、自動車がないとどこにも行けない国が数多くありますが、ここアメリカも主要の交通インフラは自動車です。

 

私が滞在した中だと、サンフランシスコは比較的に電車やメトロ、バスといった公共交通期間が充実していましたが、ロサンゼルスの方は、車がないと全くどこにも行けないような環境。

一般市民はもちろん、海外から来た留学生や観光客でも、車を所持またはレンタルして生活を送っているような場所でした。

 

そこで今日は、そんな自動車大国アメリカに欠かせない、アメリカ(カリフォルニア州)の運転免許証を取得する方法を分かりやすくまとめてみました。

 

 

  

国際運転免許証とアメリカの運転免許証の違い

まず、アメリカの運転免許証の取り方を紹介する前に、海外でも運転できる国際運転免許証の存在と、アメリカの運転免許証との違いについて簡単に説明します。

 

 

 

国際運転免許証とは

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国際運転免許証とは、海外で運転するために必要な特別な運転免許証です。

主要国ならば、基本的に国際免許証で運転できますが、こちらのサイトに運転できる地域や国がまとまっているので、念のため参考にしてみてください。

 

abroad.driver.jp

 

そして、この国際免許証は日本の自動車免許証を所持している人に限定され、各都道府県の警察署または免許センターに申請をすれば発行してもらえます。

 都内では、「鮫洲」「府中」「江東」 運転免許試験場で取得することができ、他にも神田新宿にある運転免許更新センターでも受け付けています。

 

【警視庁公式ホームページ】

国外運転免許証取得手続(本人による申請) :警視庁

 

 このホームページにも書いてある通り、申請するのに必要なものは以下の4つです。

  • 日本の運転免許証(有効期限内のもの)
  • パスポート
  • 顔写真1枚(5cm × 4cm)
  • 手数料 2400円

 

注意してほしいのが、顔写真の大きさが 5cm × 4cmと、通常の証明写真よりもひと回りほど大きいことです。

この大きさの写真を持ってない場合は、インスタント型の証明写真機で必要な大きさの写真を購入してください。

 

 

アメリカの運転免許証との違い

さて、国際運転免許について少し説明したところで、アメリカの運転免許証と何が違うの?って話ですが、まず一つ目の違いとして「有効期限」があります。

 

アメリカの免許証は、アメリカの市民権や永住権(グリーンカード)を持っている人ならば有効期限は「5年」、学生ビザや就労ビザなどの非移民ビザを持っている人は「合法的な滞在期間終了まで」です。

合法的な滞在期間までというのは、つまりその人が持っているビザの有効期限までということで、ビザが失効するまで使えるということです。

それぞれのビザの有効期限については状況によって異なるので、予め自分のビザがいつまで有効なのか確認しましょう。

 

これに対し、日本で発行される国際運転免許証の有効期限は、「1年間」です。

そしてこれは、その人が持っているビザに関わらず、一律で同じ期間です。

旅行や短期滞在(1年未満)ならば充分こちらの免許証で問題ありませんが、滞在が1年以上になる場合は、必ずアメリカの免許証を取得しなければ運転ができなくなるので注意が必要です。

 

 

二つ目の違いとして、アメリカの運転免許証は自身の身分証明書になりますが、日本から発行された国際免許証は身分証にはならないことです。

私もアメリカにいた最初の頃は、 国から正式に発行されたものだし、充分身分証明書になるだろうと思って携帯していましたが、お酒を買う時やバー・クラブに入る時に提示しても断られる事の方が多かったです。

 

 何故だろうと思って受付の人に尋ねたら、この国際免許証は写真が「ハードカバーされていない」という事で認められないということでした。

この国際免許証は、簡単に言うと厚い台紙の上に写真がそのまま貼ってあるだけなので、偽造(写真を張り替える)しようと思えば簡単にできるのです。

だから正式な身分証明書とはならないとして、なかなか受け付けられないらしい。 

また、身分証明書に厳しいところでは、外国人はパスポートしか認めない所もあるのでハードカバーをされた身分証明書を持っていても入店できない所もあるので気をつけて下さい。(これは結構稀ですが)

 

一方、アメリカの運転免許証は基本的にどこの州で取得したとしても身分証明書として使えるので、これさえ持ってれば他の身分証明書は必要ありません。

また、もし身分証明書だけとしてほしいならば、州が発行するIDも取得することができます。

これは免許証と同じ効力があるものなので、これさえあればパスポート等をいちいち持ち運ばなくていいから楽ですよ。

 

 

 

 

 

アメリカの運転免許証の取得方法

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さて長々とアメリカの運転免許証について語ってきましたが、いよいよアメリカの運転免許証の取得方法について説明していきます。

 

 

 

どこで取得できるのか

まずアメリカの運転免許証を発行してくれる機関はDMVという場所です。

これはどの州でも同じ名前で各市町村に大体あるので、自分の滞在する市町村と合わせてネットで調べてみると場所はすぐに分かります。

また、ここにカリフォルニア州DMVサイトを載せておくので、ここからも探せますよ。

DMV California 公式ホームページ】 

https://www.dmv.ca.gov/portal/dmv

 

 

 

どうやって取得できるのか

日本人がアメリカの免許を取得するには、まずDMVの公式サイトで「筆記テスト」「免許申請」の予約をします。

予約サイトはこちら。 

Appointment System

 このページの一番上のボタンを押すと申し込み画面になり、必要事項を入力して「Submit」を押せば申し込みは完了です。

 

さて、予約日当日に予約したDMVのオフィスに行って受付をすますと、番号が渡されます。

この受付の時に忘れてはいけないのが「日本の運転免許証」です。

日本で免許証が発行されていれば、アメリカで教習スクールに通わずに免許試験を受けることができます。

(逆に日本の免許証がないと、アメリカの運転免許証の取得が難しいかもしれません)

 

さて受付が終わり、その番号が呼ばれるとペーパーテストが手渡され、テスト開始です。

私がペーパーテストを受けた時は日本語で受験できたので、オフィスで日本語はありますか?と質問をすればおそらく日本語版をもらえると思います。

ちなみにペーパーテストは目の前で採点され、合否がわかりますよ。

 

合格したら、その場で免許証で使う写真を撮影され、実技試験の予約を取りその日は終了。

 

 

 

運転実技試験

さて、無事ペーパーテストを合格したら、今度は運転実技テストです。

実技テストは、基本的な交通ルールを理解しているかを確認するものなので、そこまで難しくはないのですが、アメリカ特有の交通ルールがいくつかあるので、事前にしっかり練習したほうがいいと思います。

 

また日本と違い、アメリカの実技試験では「自家用車」を持参してテストを受けなければいけません。

なので、もしアメリカで車をまだ持っていない人は、日本の免許証で車をレンタルできるのでレンタカー会社に相談してみてください。

 

実技試験もペーパーテストと同様にその場で合否が出るので、合格になったらテンポラリーライセンス(臨時の免許証)を貰うことができます。

これさえあれば、国際免許証がなくても車を運転していて問題ありませんが、ただの紙切れなのでまだ身分証にはなりません。笑

後日郵送で、正式なカリフォルニア州の免許証が届くので、届いたら大切に保管しましょう。

 

 

 

 

 

おわりに

今回は、自動車が生活のインフラであるアメリカに長期で滞在するには欠かせない運転免許証について紹介しましたが、残念ながらアメリカの運転免許証を管理・運営するDMVは、アメリカの中でもかなり「ルーズ」でアメリカ国民からも嫌われているような団体ですので、あまりスムーズに手続きが進まなくても諦めず、ちゃんとこちらの要求を伝えるようにしましょう。

 

日本人特有の当たり障りない発言では物事が進まないので、自分の主張をハッキリ言いましょう。

そのような姿勢も、この国には重要ですよ。

いずれにせよ、運転免許があるだけで色々とスムーズに進むようになるので、取得できたら常に携帯すると便利です。