全世界で被害多発中!悪質ケチャップ泥棒を徹底解剖&やるべき5つの自衛策
ケチャップ泥棒って?
ケチャップ泥棒と聞いて、皆さんどんなイメージ持ちますか?
(あらかじめお伝えしておきますが、ケチャップ泥棒は決してカゴメのケチャップを大量に盗む人達ではないです。笑)
ケチャップ泥棒とは、観光客を狙った窃盗犯のことです。
ケチャップ泥棒
ケチャップ泥棒は全世界で発生している犯罪の手口だ。
具体的に手口を説明すると観光客の背中にケチャップ等の汚物を故意につけて背中が汚れていると親切を装い声をかけ、拭くのに邪魔だからとショルダーバッグ等を外させそのままひったくって持って行く方法である。
実は、この手口は割と古典的らしく、全世界で被害者が確認されているそうです。
ぎゃ~大変!やっぱ海外はコワイ。他も気をつけてね。 RT @arco_iris: 【業務連絡】iPhone盗まれました…ケチャップ泥棒的なものにあいまして。よってブログももう書けない>< 友達のスマホからたまにツイに来ます…
— ななお (@Lovelovenino) 2011, 2月 12
観光客狙いのケチャップ泥棒なるものが流行っている(?)らしい。今日は4連休の2日目なので稼ぎ時。ちなみに現地の人が休日出歩くのは夕方ないし夜からとのことhttp://t.co/6vwRcP4t
— Shota Yonezawa (@shotayonezawa) 2012, 4月 29
ケチャップ以外にも、アイスクリーム・鳥の糞・ジュースといった液体を服や体にかけられ、それに注意をむけている間に財布やカバンを盗むらしいです。
日本では信じられないですね。
プロはその一瞬のスキを見逃さない!
さて、そんな恐ろしいケチャップ泥棒ですが、実はこの記事を書いている私も、先日行ったドイツ旅行中に、まんまとケチャップ泥棒の餌食となり、財布・パスポート・携帯・メガネ・家の鍵などが入ったリュックを丸ごと盗まれてしまいました。涙
そんなことがあったので、こんな記事も書いてます。
world-trip-record.hatenablog.com
一応ヨーロッパということで、かなり警戒心を強く持って旅行していたつもりでしたが、ドイツ旅行最終日に悪夢が襲いました。
被害にあった時のシュチュエーションは、ちょうどケルン中央駅でパリ行きの電車を探してホームをウロウロしていた時でした。下に向かうエスカレータに乗ろうと列に並んでいた際に、急にすれ違った見知らぬ人にここを見ろ!的な感じで私の鞄を指差してきて、指をさされた部分を触ってみると、手にはべっとり「ケチャップ」がついていたのです。
実は、その時わたしはパリ行きの電車が見つからずワタワタしていたので、普段よりも注意力が散漫としていて、とっさの出来事にかなり気が動転し、
『なんで鞄にケチャップ?!もう訳わからん!!!!』
と、わたしは完全にパニックになってしまいました。涙(今思えば、もっと冷静に対処すればよかったのに、色々切羽詰まっていたのできっとそこを完全に狙われましたね)
とりあえず、インフォメーションセンターでパリ行きの電車の場所を教えてもらおうと思い向かったら、そこには長蛇の列。仕方ないので列に並び、この間にさっきのケチャップでもふこうと思い、リュックを下ろして洋服に目を向けたその瞬間。
目の前から、わたしのリュックサックは丸ごと消えていました。
これは、服のケチャップに気を取られ視線を外していた、わずか30秒ほどの間の出来事でした。
近づく人は皆泥棒?!
さて、一体なぜこんなことになってしまったのでしょうか。
もはや近づいてくる人がみんな泥棒に見えてきました。
すいません、それは嘘です。
ただ、今更あの時のことを思い出して感傷に浸っても、後悔しても、残念ながら盗まれたカバンが戻ってくることはありません。 とはいえ、やはり大切なのは次また旅行に行く時、同じ過ちを繰り返さないこと。そこで、あの時のことを振り返り・・・
- 本当はどうすればよかったのか
- どうすれば自分を守れるのか
- 他にはどんな手口があるのか
などの自衛策をしっかり学び、観光客の大敵であるスリ犯から自分の身をしっかり守りましょう。
悪質なケチャップ泥棒から身を守る5つの自衛策
- 人混みで声をかけられたら無視
- 人が近づいてくる時は注意レベル10
- 服や体に違和感があっても、そのままスルー
- 貴重品は分散させる
- 人通りが多いところで荷物を見放さない
1. 人混みで声をかけられたら無視
かなり大胆な自衛策です。
でも、旅行に慣れてない人や女性はこれぐらいしても大丈夫だと思います。
ただでさえ日本語が通じない海外旅行では、声をかけられたら少しはビクッとしますよね。仮に急に話しかけられたことで気が動転して、それまであった注意力が落ちてしまっては、スリ犯の思う壺。
そうなるぐらいなら、話しかけられてもシカトするのがいいでしょう。
しかし、これをしてしまうと善意で声をかけてきた人、単にコミュニケーションを取りたかった人と話すきっかけを失ってしまうので、あくまで「人混みの中で」という条件をつけるといいと思います。
ただ、人混みじゃないから安心という訳でもないかと思うので、やはりカバンの口はしっかり締め、意識しながら相手と話すのがいいかもしれません。
2. 人が近づいてきたら注意レベル10
初歩的なことかもしれませんが、安全な国の日本で育った我々は意外と忘れやすい感覚。海外の街中や観光地で人が近づいてきたら、注意レベルを普段より高めてください。
実際、ただの通りすがりと思っていた人が実はスリ犯で、人混みや観光名所に気を取られているスキに、ポケットの携帯が盗まれた!という人の話をよく聞きます。
まあ、まず外ポケットに安易に携帯電話を入れておくべきではないですし、そんなこと言ったらキリがないよ!と思うかもしれませんが、イタリアやパリといった観光都市ではそのようなスリが本当に多発しています。
以下のデータは、世界的に有名な旅行メディアTrip Advisorが出した、2013年の旅行トラブルの傾向についてまとめたもの。このデータによると、海外旅行に行った1000人のうち、3%以上の人が何らかのトラブルに遭遇してしまうらしい。恐ろしいですね。
エリア別にみると、ヨーロッパで一番多かったのはやはり、携行品被害(スリや損害)。
私も人生初のスリはドイツということでヨーロッパでしたし、パリ・バルセロナ・ローマといったスリや置き引きで有名な都市は大体ヨーロッパであることが多い気がします。ちなみにこちらに、今回の調査結果が全部載っているので、興味があれば見てみてください。
3. 服や体に違和感があっても、そのままスルー
はい。これ一番大事です。
私はこのルールを怠ったばかりに大変な目に遭ってしまったので、 まだその被害がない読者の皆さまには、くれぐれも気をつけて欲しいです。
実際、私だけじゃなく私の周りの友人・知人の中には、飲み物をこぼされたり、マヨネーズをつけられた経験がある人がチラホラいました。(マヨネーズ・・・笑)ですが、彼らは私のようにスリや置き引きの被害に遭ったことはないそうです。
その理由が、シカトしたから。
そう、スリ犯にとって一番嫌なのが、観光客に何かアクシデントを起こしても平然とされることです。平然とさっきと変わらない行動を取られていては、なかなか盗むことが難しいのです。というか、その状態だと盗めないから、何かアクシデントでも起こして相手の気を逸らそうという魂胆なので、ターゲットの気が逸れなければ作戦は失敗なんです。
だから、もしあなたが海外旅行に行って、現地で何か付けられたり汚されたりしても、 とにかくシカトしてください。
4. 貴重品は分散させる
これは、何かあった時のために、自分の身を破滅させないようにする手段です。
実際、気をつけていても集団でうまい具合にやられてしまったり、ヒドイ時には脅されて、もはや財布を渡さなきゃいけないような状況になることもあるようです。
そうなった場合でも、やすやすと自分の大切なお金やクレジット、貴重品を泥棒犯なんかに渡したくないですよね。そうならない為には、大切な貴重品を1つにまとめずに分散させることが重要です。
俺ら注意力欠陥症持ちは旅行でひとつふたつモノを忘れる失くすのは前提、いかに被害を小さくするかを考える。貴重品をまとめて肌身から離すなんてとんでもない。貴重品は分散させて着てる服のどこかにしまう。ひとつづつ出して、ひとつづつしまう。これ鉄則。
— 桝田道也 (@mitimasu) 2014, 10月 22
特にお財布は、スリ犯に最も狙われやすい貴重品ですし、実際脅されて財布を渡さなければいけない思いをしたということもあるそうです。
しかし、この時役に立ったのが「ダミー財布」の活用で、大切なクレジットカードや大きめの額の現金は、内ポケットや体に密着させたところに保管し、コートの外ポケットや、カバンの中にはダミーとして数千円だけ入れたお財布を用意。万が一スリに遭ったとしても盗まれる被害を最小限に留め、本当に大切なものはしっかり管理するということも効果的みたいです。
だから、貴重品はカバンの奥、海外旅行用の薄いウエストポーチ、小銭入れの3つに分散させておけばokay 治安の悪いところなら靴裏にジッパー袋に紙幣で万全。 恐喝にあったら、小銭を渡せばいい。(コミケに恐喝はないとおもうけど) #コミケ88
— marrow 政治学徒4回生 (@summum_bonum824) 2015, 8月 14
5. 人通りが多いところで荷物を見放さない
最後は、当たり前ですが一番重要なこと。
例えばカバンの中のガイドブックや上着を探す時「ちょっとの間」が、実は一番怖いんです。
例えば、混雑する場所でスーツケースや手荷物を持っている場合、ちょっと目を離したスキにガッと持っていかれることもあるみたいです。日本ではまず考えられないシチュエーションだとは思いますが、海外では十分にあり得ます。
しかもこれは結構クセでやってしまうことなので、普段あまり意識しないままやってしまう何気ない行為が、海外では命取りになってしまうことも。
まあ、ちょっと目を離した隙に命を落とすことはないかもしれませんが、持っていかれた荷物にパスポートや全財産が入っていたら、気分はもはや命を落としたも同然の感覚になります。(私がそうでした。苦笑)
なので、人通りが多いところでは、絶対自分の荷物の目を放さない。もし話す場合は、必ず友人や信頼を置けそうな人に荷物を見てもらうように頼みましょう。
海外旅行を楽しく過ごすために
いかがだったでしょうか?
せっかくの海外旅行が、スリに遭ったという悲しい思い出にならないためにも、自分の身は自分で守る術を学び、楽しく旅行してください。
ちなみに、私は海外旅行保険には入っていたので、盗難された携行品のお金はほとんど保障してもらえました。ただ、海外旅行保険の携行品損害保障額の上限は30万円なのと、領収書や保証書がないとお金が下りないものもありますので、やはり盗難されないのが一番ですよ。