海外で、貴重品丸ごと盗難にあった時にやるべき事とその順番

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はじめに

皆さんは、海外へ旅行に行ったとき盗難にあった経験はありますか?

日本は世界から見ても「安全な国」として有名ですが、そんな環境で生活していると、いざ海外に出かけた時に、ちょっとしたスキを突かれて盗まれてしまった!という経験がある人は少なくないのではないでしょうか。

逆に、今はまだなくてもこれから海外に出かける予定がある人は、十分注意が必要ですよね。

 

筆者は先日、ドイツにいる友人に会いに一人でドイツへ行ってきたのですが、旅も終盤に差し掛かった頃、ケルンの中央駅で「ケチャップ」をつけられ、それに意識を向けていた瞬間に、まんまと財布・パスポート・携帯が全部入っていた鞄を丸ごと盗まれてしまいました。

一瞬にして頭が真っ白になったのを、今でも覚えています・・・。涙

ただ、私の場合は幸運にも友人と一緒にいた時だったので、なんとか現金や携帯を借りながら無事日本に帰国する事ができたのですが、この悲しい経験を振り返って、いざという時に取るべき行動とその順番をまとめようと思います。

 

とにかく、落ち着く事。

携帯電話や持ち物が盗まれてしまった時、皆さんは恐らくかなり動揺すると思います。

それが大切であればあるほどその動揺は大きくなり、一体どうすればいいんだ!とパニックになってしまう場合もありますよね。

 

私も、鞄を丸ごと盗まれた時は、とにかくパニック状態に陥ってしまい、ただ不安で泣く事しかできませんでした。苦笑

でも残念ながら、泣いているだけでは持ち物は返ってきませんし、状況は解決しません。

パニックに陥る前に、自分の身が安全であった事にまず感謝して、落ち着いて行動することが状況改善の近道になります。

 

何はともあれ、警察へ

盗難にあったとき、盗難された周りを一生懸命探しても、基本的には見つからないと思います。

だいたい海外の場合、ものがなくなった場合は「落とした」というよりも「盗まれた」ケースの方が圧倒的に多いです。

ポケットに入れていた携帯がなくなった!とか、カバンに入っていた財布が見当たらない!という時は、残念ながら誰かに盗まれてしまった確率が高いと思います。

 

なので、失くしたものを探すよりも、まずは「警察」の所へ行ってください。

 

駅や空港だったら、必ず建物内に警察官がいる場所があるのでそこまで行きましょう。

街中だったら、大きなデパートに行けば最寄りの警察署を教えてくれる確率が高いと思います。もちろん、街中の人に声をかけてみてもいいと思います。

とにかくまずは、警察のところへ向かうようにしてください。

 

とにかくクレジットカード機能を止める

貴重品が盗まれた時、もしそこに財布も含まれる場合は、とにかくまずは「クレジットカード」を止めましょう。

警察署に着いて盗難にあった事を伝えると電話を貸してくれるので、そこで持っていたクレジットカードを全て止めてください。

その際、以前のブログ「海外旅行の初心者必見!絶対に忘れてはいけない持ち物リスト10」の中でも紹介しましたが、「VISA」と「MasterCard」のカードをとめるための連絡先はすぐに見つかる可能性が高いので、海外に持って行くなら「VISA」か「MaterCard」のマークがついたカードをおすすめします。

 

world-trip-record.hatenablog.com

 

私はドイツの警察署にいった時、VISAと「JCB」のカードを持っていましたが、JCBの番号を見つけるのはとても大変でした。

海外では、わたしたちが思っている以上に簡単にクレジットカードが使えちゃう国もあるので(フランスやイタリアは、ピンコードやサインを要求しない所もあるらしい・・・怖)、盗まれた事がわかった瞬間、まずはカードを止めましょう。

 

ちなみにこちらが「VISA」と「MasterCard」の盗難時の連絡先です。

VISA

www.visa.co.jp

 

MasterCard 

www.mastercard.co.jp

 

現金を得る手段がない場合は、カードを止める時「緊急キャッシュサービス」を申し込むと、滞在先に現金を手に入れられる緊急のキャッシュカードが届くので、それを利用すると現金を得る事もできます。

あらかじめ、自分の使うクレジットカード会社の電話番号とサービス内容を確認しておくと安心です。

 

盗難証明書をもらう

無事クレジットカードを止められたら、今度は警察署から「盗難証明書」をもらいましょう。

盗難証明書とは、私が誰かによって自分のものが盗まれたという事実を証明するものなので、自分の個人情報と一緒に、盗まれた状況と盗まれた物を記入します。

一つ一つ警察官によって質問され、間違いがないことが確認されたら署名をしてドキュメントとして発行してくれます。

 

この盗難証明書はとても重要で、パスポートが盗まれた場合には臨時パスポートを再発行する時に大使館に提出しなければいけなかったり、保険会社に損害費用を請求する時に必要になるので、気をつけて保管しましょう。

 

最寄りの日本大使館の場所を把握する

これはパスポートが盗難にあった場合ですが、パスポートが盗まれるとそのままでは日本に帰国できません。

「帰国のための渡航書」あるいは「臨時パスポート」というものを発行してもらわないと帰国ができないないのですが、それを発行してくれるのは「日本大使館」か「日本領事館」だけです。

なので、パスポートが無くなったことが分かったら、すぐに最寄りの日本大使館の場所を確認して再発行の申請を行ってください。

だいたい大使館は、月〜金の9:00-16:00ぐらいまでやっていますので、その時間に合わせて行ってみてください。

 

※ただし、JALの場合は日本行きの直行便のチケットに限り、日本人だったらパスポートなしでも日本に帰れることができるかもしれないそうです(ドイツの現地受付スタッフに聞いたので、すべての国で対応してもらえるかはわかりませんが)

 

ただ海外でパスポートは命の次に大事なものになるので、パスポートを紛失した時にやるべき事&必要書類については、別の機会にまとめたいと思います。

 

予約をキャンセルする場合は、早めに

盗難にあってしまったせいで予定を変更したり、キャンセルする必要がある場合は、早めに連絡をとりましょう。そうしないと払った代金が戻ってこない場合があります。

ただ、チケットによっては支払い戻しができないものもあるので、もし申し込む時に支払い戻しの補償がある場合はそれに入っておくのも一つの手です。(私は全部の予定をキャンセルしなければいけなかったので、ホテルや航空チケット代で200ユーロ以上の損失がありました・・・涙)

 

まずは自分のスケジュールが予定通りできるのか確認して、できない場合は予約した相手に相談することをおすすめします。

 

保険会社に電話する

保険会社に連絡がとれる場合は、すぐに現地のサポートデスクに連絡することをお勧めします。

保険会社によっては、日本に帰国してからだと受け付けてくれない場合がありますので、盗難が発覚したらなるべく早く連絡した方がいいでしょう。

連絡先は、ネットで申し込めば登録完了画面でPDFとして資料が確認できるので、それを印刷して旅行先に持っていくと便利ですよ。

 

自分の荷物の管理を再度確認する

主な手続きが終了したら、特にやることはないですが、再度自分の荷物の管理の仕方にスキがなかったか、何がいけなかったのか確認しましょう。

そうしないと、別の人にまた同じ過ちを犯して大切なものを盗まれてしまいかねません。

 

日本では大丈夫なことも、海外では命取りになったりしますので、盗難にあって冷静でいられにくい時は普段よりも意識して自分の荷物を管理するほうが、被害は最小限で済みますよ。

 

おわりに

いろいろと細かいことを書きましたが、これらは全て私が実際にドイツで鞄を盗まれた時にやらなければいけない事とその順番でした。

「私は大丈夫・・・」と思ってしまうことが、厄のはじまりかもしれないので、海外に行く時は細心の注意を払いましょう。