海外でユースホステルを利用するときの必需品とその心得
旅費がかさむ原因の「宿泊費」
海外旅行をするときの一つの難題が「宿泊費」だと思います。
もともとその国に行くための飛行機代でかなりの金額を払っているのに、それに加えて寝床を抑えるためにも結構なお金が必要ですよね。特にヨーロッパやアメリカなど、物価の高い国だと1週間ぐらいは滞在するので宿泊代もバカになりません。
宿泊費を節約しようとして安いホテルに泊まろうとすると、市内の中心地からかなり離れた所にあって移動が不便だったりするし、かといって中心地のホテルは笑えないぐらい高い・・・。
便利さと安さを求めると、宿泊場所を決めるのって結構一苦労ですよね。
中心地にあるのに破格の値段
じゃあ一体どうすればいいんだって感じですが、ここで注目したいのが「ユースホステル」と呼ばれる格安の宿泊宿です。
ユースホステルとは・・・
ユースホステル(英語: youth hostel、ドイツ語: Jugendherberge)は、プロイセンのリヒャルト・シルマンが創設した、青少年少女の旅に安全かつ安価な宿泊場所を提供しようという主旨で始まった運動と、それにより生まれた、宿泊施設の世界的なシステムである。
まあ、要するに「格安で市内の中心地に泊まれる場所」ってことです。
場所やホステルによってもちろん値段は違いますが、特にこだわらないよって人なら、ドイツだとベルリンの中心地でも一泊10ユーロ代で泊まれるところもあるので、ロケーションを考えるとその値段はかなり「破格」です。
ここまで破格じゃないにしても、ホステルは基本的にホテルよりもかなり安いので、上手く活用すれば宿泊費をぐっと抑えることができますよ。
ただ、日本にいる時にはこのような宿を使う機会はかなり少ないと思うので、あまり馴染みがなく、ホステルってよくわからないって人も多いと思います。
そこで今日は、海外のホステル事情や泊まる時の必需品についてまとめていきます。また、現地でこんなはずじゃなかった!とならないように、ホステルを利用するときの心得についても紹介します。
賢く使って、お得に海外旅行を楽しむ
さて、冒頭でも紹介した通り、ホステルは市内の中心地にありながら、かなりリーズナブルな値段で泊まれる格安の宿泊宿のことです。
上手く活用すれば、今の宿泊費を大幅に節約することができる海外旅行者の強い味方。もう既に興味が出てきている人もいるんじゃないですかね。
まずは海外のホステルがどういう物か、実際に私が泊まったホステルを例に出しながら紹介していきます。
a) ドイツの場合(ベルリン)
先日行ってきたドイツ旅行のうち、ベルリンへ行った時にホステルを利用しました。
市電の駅から徒歩3分というアクセス抜群なロケーションは、ベルリン市内を電車でぐるぐる回るつもりだった私たちにとって好都合でした。
お値段もプライベートルーム(バス・トイレ共同)で一泊1人30ユーロぐらいと、かなりお安め。空港からも30分かからないので、大きな荷物を長時間ガラガラ引きずらなくて良かったのは嬉しかったです。
また、ブランデンブルク門(ベルリンの門)へも電車で30分ぐらいで行けちゃうので、かなり動きやすかったです。
Sleep Cheap Hostel
ちなみに同じ地域で検索した時に出てきたホテルはこちら。
一泊10,000円ぐらいがほとんどなので、やっぱり比較するとホステルはお手ごろ価格ですよね。
b) アメリカの場合(サンディエゴ)
アメリカにも同じようなホステルはたくさんあります。
私はカリフォルニア州で留学していましたが、友人と旅行に行く時はだいたいホステルを利用していました。頻繁に旅行に行く私は、宿泊費をいかに節約できるかがポイントだったのでホステルは大活躍でした。
中でもけっこう良かったのがサンディエゴに行った時に利用したこちらのホステル。
市内の繁華街ど真ん中なのに、一泊たったの$40~$50ぐらい(4人で一部屋)で超お得でした。お部屋もキレイだったし、寝るだけなら本当に充分です。
Hostelling International San Diego Downtown
こちらも、同じダウンタウンにホテルで泊まろうと2倍以上の値段がかかりました。
一泊一人$100以上が普通のエリアなので、ホステルがなかったらまず泊まれなかったです。
ホステルに泊まる時の必需品
さてさて、そんな便利なホステルに泊まる時の必需品は以下の7個です。
- 洗面用具一式
- ドライヤー(髪が長い人)
- ビーチサンダル
- フェイスタオル
- 薄手のパジャマ
- スキンケアグッズ(女子用)
- 予約完了画面のプリントアウト
1. 洗面用具一式
ホステルは、基本的に自分が予約した部屋には「ベッド」しかありません。笑
もちろんプライベートバスルーム付きの部屋を予約した人は自分の部屋にトイレやシャワーが付いていますが、それでもアメニティーは「0」です。
ホテルと違い、ホステルは寝れればいいっしょ!みたいな考え方なので、アメニティみたいな便利なサービスは整っていません。なのでホテルを想像して洗面用具系を何も持っていかないと、シャワー浴びれないので注意してください。
2. ドライヤー(髪が長い人)
もちろんこういう考え方なので、ドライヤーみたいな便利なものも当然置いてません。笑
髪が長い人は、ドライヤーを忘れると濡れたまま寝ることになるので風邪の原因にもなるし、とにかく次の日髪がキシキシになるので、私は小さめのドライヤーを持っていくことを全力でおすすめします。
万が一忘れてもドラッグストアで$10ぐらいで売ってるので、おとなしく買いましょう。
3. ビーチサンダル
これはホステル必需品アイテムです。
基本的に室内ではずっと「土足」なので、ホステルで裸足になることは寝る時以外ないと思います。(床があまりキレイじゃないから)
そんな時、旅行中履いてたスニーカーとかをずっと部屋についても履き続けるのは面倒ですよね。
そこで大活躍するのが「ビーチサンダル」です。
濡れた足でも履けるのでシャワー後でも問題ないし、とにかく履いてて楽チンなので持っているとかなり快適に過ごせますよ。
4. フェイスタオル
洗面用具のところでも紹介しましたが、基本アメニティーがないホステルには、フェイスタオルもありません。
受付に言えば大きなバスタオルは借りれることはできますが、毎回顔を洗うためだけに大きなバスタオルを持っていくのは邪魔。
そこで、あまりかさばらない小さめのフェイスタオルがあると、ちょっとした時にとても使えます。
5. 薄手のパジャマ
私の経験だと、ホステルに部屋ごとの空調設備はないところがほとんどでした。
真冬に泊まる以外は、比較的ホステルの中は「暑い」ことが多いので、秋でも薄手のパジャマの方が過ごしやすかったです。
また、今まで泊まったホステルの布団は比較的「厚手」のことが多かったので、基本は薄手のパジャマを着て、寒い場合は布団やパーカーなどで調節する方がいいでしょう。
暑すぎて眠れなくても、部屋に空調がない場合はどうしようもないですから。笑
ただ気候によってこれも変わるので、一番いいのは現地の天気を事前に確認して、もし空調がなかったらどうかな?と想像して決めるのが賢い方法でしょう。
6. スキンケアグッズ(女子用)
これは主に女の子が持ってくべき持ち物ですが、旅行先には大きめのスキンケアグッズ(化粧水や乳液)を持っていくといいですよ。
旅行は普段と違う生活環境やリズムになるので、肌は荒れやすいと思います。
しっかりと洗顔した後は、たっぷり保湿をしてぐっすり眠ることが翌日の肌の調子をよくする一番の方法ですが、こちらももちろんホステルには用意がないので、自分で持って行きましょう。
旅行中はたくさん写真を撮るのに、その時肌がボロボロだと、せっかくの旅の思い出が見たくないものになっては悲しいですよね。涙
そうならないためにも、スキンケアグッズは忘れずに持って行きましょう。
7. 予約完了画面のプリントアウト
ホステルでチェックインする時に絶対あった方がいいものです。
結構むこうの受付の人はいい加減だったりするので、こっちが予約しても予約が確認できないってこと、あります。笑
そうなるとチェックインするのに時間がかかってしまい、すごく面倒なことになるので、それを防ぐためにも事前に予約完了画面を印刷しときましょう。
ホステルに泊まる時の心得
最後に、ホステルに今度初めて泊まるという人に、是非知っておいて欲しいことがあります。
それは「あまり期待しないこと」です。
前々からずっと言っている通り、ホステルの考え方は「とりあえず寝れればいいっしょ!」です。
なので、ホテルのようにめちゃめちゃキレイなベットメイキングがされているわけではないし、トイレやシャワーが共同だったり、時には男女で相部屋になることもあります。(これは自分で選択できますが)
ほんとだったら、一泊10,000円以上するような場所でも数十ドルで泊まれる便利さに価値を置いているので、細やかなサービスや便利なアメニティーなどなく「自分のことは自分でする」という自立した考え方がそこにはあると、私は思います。
もちろん、せっかくの旅行だから面倒なことはやりたくない!と思う人もいるかもしれませんが、そういう人はホテルなどのサービスが充実したところに泊まった方が楽しく過せます。
でもそうではなくて、宿泊費を抑えてもやっぱり旅行には行きたいし、せっかくなら便利な所がいい!という人は、ぜひホステルの考え方や仕組みを理解してチャレンジしてみるのも楽しいと思います。
いずれにせよ、宿泊場所を賢く活用してせっかくの海外旅行を最大限楽しみ尽くすことが、一番重要なことかもしれませんね。